投球動作を分析する場合、全体で13の主要な位置を確認する事が出来ます。投球をこれら13の異なる場面に分割することにより、コーチとバイオメカニストは、同じ期間または場面でのプレーヤーの動きを正確に比較できます。
上の写真からもわかるように、投球動作は5段階のフェーズに分かれている。これらの段階には以下の内容が含まれる。
【投球動作の5段階】
1.ワインドアップ(Wind-up)
これは踏み出す前足を動かした時点からはじまり、ボールがグローブから離れるところまで。(通常は踏み出す前足を動かした時の最高点に達したとき)
2.コッキング(The Cocking Phase)
これは 2 つの小さな段階に分けら れる( Early Cocking と Late Cocking )。 Early Cocking の段階では、Wind up の終盤からはじまり、大きく開いた脚がマウンド グラウンド に接触するところまで。 Late Cocking の段階では、大きく 開いた 脚が地面に着いてから投げる腕の最大外転時までを指す。よって Cocking Phase とは Wind up の終盤から、投げる腕の最大外旋 時までのことを言う。
3.加速期(The Acceleration)
これは 最も肩が外旋 する地点からはじまり、ボールをリリースする地点まで。
4.減速期(The Deceleration)
これはボールがリリースされる地点からはじまり、上腕骨の最大 内旋 時と肘を伸ばし切った地点まで。
5.フォロースルー期(Follow-thru Phase)
これは腕を振りきった地点からはじまり、腕が静止するまで体が前進する部分を指す。
【投球における8つの重要なポジション】
1.セット(Set)
投球動作の始まり
2.ピボット(Pivot)
ストライドレッグから最初に体重が 移動した時
3.膝が最大限に高くなる位置(Top of Knee Lift)
ストライド ニーが最大の高さに達するポイント 通常は Wind up の終了時
4.腕の一番低い位置(Bottom of Arm Circle)
ピッチ中のボールリーチが一番低い位置にある時
5.地面接地(Foot Touch)
大きく開いた一歩目の脚が地面に触れる最初の地点。
6.足裏全体が地面接地(Foot Plant)
大きく開いた 1 歩目の脚がマウンドに完全についた地点
7.最大外旋位(Maximum External Rotation)
投げた腕の最大外転地点
8. リリース(Ball Release)
投手がボールを離した最初の地点
藤尾佳史の気まぐれ投稿
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