OnBaseUでは、スタイルよりも効率性を重視しています。
すなわち、
あなたの体が、身体的に出来る事と一致している限り、ピッチングモーションがどのように見えるかは関係ないという事です。
成功を収めるための方法は無数にあると信じていますが、速度を最大化する方法は無限ではありません。ピッチャーがどれだけうまく弱点を補うかに関係なく、ピッチャーのパワーを奪う特定の技術要素が存在します。
最も普及しているものの1つは、Collapse the Front Knee と呼ばれる投球特性です。
ピッチャーの前膝が、足裏全体が地面に設置した後(以下 フットプラント)も屈曲し続ける場合、これを Collapse the Front Knee と呼びます。この場合、フットプラント後、ピッチャーの前膝で最大屈曲が見られるはずです。
フットプラント時の膝屈曲の角度は様々ですが、その後ピッチングモーションでは、その角度から増加しません(角度が小さくなります)。もしピッチャーがフットプラント後に膝屈曲角度が増加している場合、彼らはピーク速度に到達するために必要な、地面の反力の大きさを最大化できていません。
高速ピッチャーがフットプラント後に、前膝をはっきりと伸ばしている様子をご確認ください( Driveline を介したGIF画像)。
前脚が地面からパワー発揮する際に果たす役割に、精通している事が解かるでしょうか?OnBaseUスクリー二ングテストにより、アスリートの身体的能力がどのようにして Collapse the Front Knee のような特性を排除する方法が明らかになる事を願っています。
Collapse the Front Knee に関連する身体的な制限がいくつかあります。Collapse the Front Knee の最大の原因の1つは、前脚とは関係ありません。
多くの場合、後側股関節の荷重が弱い又は、下半身のストライドが短いと、Collapse the Front Knee が起こります。Collapse the Front Knee は、そもそも対処しなくても修正できることがよくあります。もちろん、前側股関節と脚の筋力と安定性は、力を分散せずに脚を地面に対して踏み込むためにも重要です。
さらに、ピッチャーが前側股関節と下腿の内旋ができない場合、多くの場合、前側膝を曲げて補正する必要があります。また足首の可動性(背屈、底屈、内反、外反)も、地面をしっかりと押す強い基盤を確立するために重要です。
スクリーニングテストは、これらすべてのパターンと機能(特に、Pelvic Tilt Test, Pelvic Rotation Test, Toe Tap Test, Ankle Rock and Roll Test, Half-Kneeling Narrow Base Testなど)を評価します。
投手がスクリー二ングテストの1つに失敗した場合、Collapse the Front Knee を持っていることはわかりません。しかし彼らがそれを持っているならば、身体が問題の一部であるかもしれない事を私たちに伝えてくれます。
私たちの哲学は、
アスリートが身体的に出来るかどうかを『推測』するのではなく、身体的にそれを行うことができるかどうかを『評価』する必要がある
という事です。
藤尾佳史の気まぐれ投稿
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